コラーゲンとは、動物の皮膚だけでなく、軟骨などを形成するたんぱく質のことをいい、このコラーゲンは人の体を構成するたんぱく質の約３０％を占めています。

このコラーゲンを美肌のために摂取する女性は多いものですが、実はコラーゲンはそのままの形では体に吸収されるわけではありません。 体内での消化によってアミノ酸など小さな分子サイズまで分解されてから、ヒトの体を構成するコラーゲンが形成されることになるのです。

ですから、コラーゲンを摂取したからといって、すぐに肌に限定して、コラーゲンが体内で形成されるわけではないのです。 けれど、いったん分子サイズになったコラーゲンは、２４時間以内に血流によって肌や骨や腱といった体の組織に吸収されています。

そしてアミノ酸は、２～３個結合したコラーゲンペプチドとして、肌や骨の原料としての働きだけでなく、肌や骨をつくる細胞に働きかけて活性化する機能があるものとして注目されているのです。

では、このようなコラーゲンを効果的に吸収するには、できるだけ低分子のコラーゲンで摂取するようにしましょう。 通常食品から摂取するコラーゲンは三重の螺旋構造をしていて、体には吸収しにくい形になっているからです。

そして、コラーゲンを再構成するために必要な食品として、コラーゲン以外のたんぱく質やビタミンCも一緒に取るようにしましょう。 また、コラーゲンを体に取り込みやすいように、発酵食品や食物繊維をとって腸内環境を整えておくとよいでしょう。

さらに肌の健康のためには、６時間以上の睡眠を取ることも重要です。 サプリメントで摂取する場合は、就寝の１～２時間前に摂取することが、消化吸収によいタイミングになります。