コラーゲンは美肌のためだけのものじゃない
コラーゲンというと、肌にハリを与えてくれるものというイメージが強いのではないでしょうか。 しかしコラーゲンは、皮膚の中だけに存在しているのではありません。
コラーゲンは、私たちの体内では、骨や血管等にも存在し、重要な動きをしてくれています。 コラーゲンが体の中のどのような場所にあり、どのような種類があるのかご紹介します。
具体的には軟骨や歯といった、あらゆる臓器の中に存在しているのです。 実はコラーゲンは、体の中の三分の一を占めています。
皮膚の弾力性や潤いを守ってくれる役割があり、コラーゲンが多数存在することで、各臓器の弾力性、強度を維持しています。 関節に分布しているコラーゲンは、関節の動きをスムーズにしてくれますし、骨に分布しているコラーゲンは、硬くてじょうぶな骨を形成するのに役立ちます。
コラーゲンの正体はたんぱく質なのですが、体内では一番多いたんぱく質です。 ヒトの体にはおよそ60兆個もの細胞がありますが、細胞外基質と呼ばれる部分の主成分となっています。
コラーゲンはアミノ酸が連なって形成されています。 体内で網目のように張り巡らされることにより、スプリングベッドのように強度を保ち、私たちの体の動きを支えてくれているのです。
ヒトの体内で観察できるコラーゲンの種類は、30種類以上もあります。 コラーゲンと呼ばれる物質の中にもまだ種類はあり、骨や皮膚の中に観察することができるコラーゲン、そして軟骨や関節で観察できるコラーゲンの種類に分かれます。